Slieve Donard Co. Down 850m

「Slieve Donard(スリーブ・ドナード)」は北アイルランドのダウン州に聳える「Mourne Mountains(モーン山脈)」の一角を成す山です。

 

北アイルランドの最高峰にして、アルスター最高峰の標高850メートルの山です。

LouthのCarlingfordより望むモーン山脈遠景。
LouthのCarlingfordより望むモーン山脈遠景。

ドナード山は海岸線からわずか3kmに位置し、麓にはダウン州の海沿いのリゾート地「Newcastle(ニューキャッスル)」の町があります。

 

町の中心から登山口までの徒歩で行けることから、かなりお手軽に登ることのできる山です。

ニューキャッスルの町から見たドナード山。
ニューキャッスルの町から見たドナード山。

代表的な登山口は「Dornard Forest」と「Bloody Bridge」にの2カ所で、ニャーキャッスルからの町からだと「Dornard Forest」の方がアクセスが良いです。

 

「Donard Forest」から登って、「Bloody Bridge」に下りる人も多いです。

ドナード山への代表的な登山口の一つ「Donard Forest(ドナードの森)」の入り口。
ドナード山への代表的な登山口の一つ「Donard Forest(ドナードの森)」の入り口。

登り始めてしばらくは森林の中を歩いていきます。

 

アイルランドではあまり体験できない、しばしの森林浴を楽しむことができます。

ドナードの森の中。日本の山を歩いているのとさして変わらない雰囲気を味わえます。
ドナードの森の中。日本の山を歩いているのとさして変わらない雰囲気を味わえます。

ドナードの森を抜けると一転して辺りが開け、ヒースが生い茂る草原地帯へと変わります。

ここまでは傾斜もほとんどなく、楽に歩けます。

途中、川沿いにある変わった形の建物が目に入ってきます。

川沿いの大きな「鍵穴?」の形をしたドーム型の建物。
川沿いの大きな「鍵穴?」の形をしたドーム型の建物。

この建物は「Ice House」といって、冷蔵庫がなかった19世紀に建てられた冷蔵施設だそうです。

自然の力を利用した「Ice House」の解説板
自然の力を利用した「Ice House」の解説板

ヒースの草原を抜けた辺りから傾斜がキツくなり、一気にモーン山脈の尾根へと登ります。

 

途中のかなり急勾配なところがありますが、階段が設けられているので安全に登ることができます。

急な石段を登り終え尾根に出ると、目の前に有名な「モーンの石壁」が現れます。
急な石段を登り終え尾根に出ると、目の前に有名な「モーンの石壁」が現れます。

尾根に出ると現れるのが「Mourne Wall(モーンの石壁)」と呼ばれる人の背丈ほどの石造り壁です。

全長35kmに及ぶMourne Wallは「Great Wall of Ireland(アイルランドの長城)」と呼ばれることもあります。
全長35kmに及ぶMourne Wallは「Great Wall of Ireland(アイルランドの長城)」と呼ばれることもあります。

「Mourne Wall」は全長35kmに及ぶ石壁で、1904年から1922年にかけてベルファストの水道局によって取水事業の一環として造られたそうです。

 

モーン山脈の山々に囲まれた「Silent Valley」にはベルファスト市民の水瓶となっているダムがあり、モーンの山々に降り注いだ水は「Silent Valley」のダムへと取水されています。

モーン山地内「Slieve Binnian」より眺めた「Silent Valley」のダム。
モーン山地内「Slieve Binnian」より眺めた「Silent Valley」のダム。

モーンの石壁はスリーブ・ドナードの山頂に通じているので、尾根に出たら石壁伝いに歩きます。

スリーブ・ドナード頂上です。三角点は石造りの塔の上に建てられています。
スリーブ・ドナード頂上です。三角点は石造りの塔の上に建てられています。

Slieve Donardを含めたモーン山脈の山々は週末になると、北アイルランドのみならず、南アイルランド(共和国)からも大勢の登山客で賑わう人気の観光スポットです。

 

毎年夏にはOxfam Irelandが主催するチャリティートレッキングフェスティバルも開催されています。

 

標高こそそれほど高くないものの、登り甲斐のある山が多いので、キャンプ道具を担いで数日掛けてモーン山脈郡の山を歩き通す人も多いそうです。

 

スリーブ・ドナードへ登るだけでしたら、それほど難しくもないので、北アイルランドを旅行される際にはぜひ登ってみてはいかがでしょうか。