Music in East Clare (東クレアの音楽とは)

アイリッシュミュージックと一口にいっても、北と南、西と東では演奏される曲目や演奏法に違いがあります。同じクレアの中においても西と東では若干の違いがあります。

 

ここでは自分が住んだ東クレアの音楽や演奏家を紹介してみたいと思います。

東クレアを代表する演奏家といえばマーティン・ヘイズ(Martin Hayes)でしょう。日本にも何度も訪れている世界的なフィドルの演奏家です。

セッション
フィークルのパブ「ペパーズ」のセッションで演奏するマーティン・ヘイズ。お隣はタラ・ケーリー・バンドのマーク・ドネラン(Mark Donnelan)。

マーティンのお父さんのピー・ジョー(P.Joe)もフィドルの演奏家で、有名なタラ・ケーリー・バンド(Tulla Ceili Band)のリーダーでした。

P.Joeへイズ
ペパーズのセッションで弾くマーティン・ヘイズのお父さんのピー・ジョー・ヘイズ。

ピー・ジョーがリーダーを務めたタラ・ケーリー・バンドは結成60年以上になる、東クレアを代表するケーリーバンドです。

タラケーリーバンド
ケーリーの伴奏をするタラ・ケーリー・バンド

マーティンの叔父さんのパディー・カニー(Paddy Canny)もアイルランドを代表するフィドル奏者で、カーネギーホールでリサイタルを開くほどの名演奏家でした。

マーティン・ヘイズの叔父さんのパディー・カニー。ご自宅での演奏です。

マーティンの幼馴染みのメアリー・マクナマラ(Mary MacNamara)も東クレアを代表する演奏家です。コンサーティーナの奏者としてよく知られていますが、ピアノやフィドルの演奏にも長けています。

 

メアリーは地元で教室を開いていて、子供から大人まで多くの人を教えています。メアリーの教えを受けた若い演奏家の中にはアイルランド音楽の全国コンクールで優勝した子なども居て、将来を有望視されています。

Martin Hayes & Mary MacNamara
マーティン・ヘイズと一緒に弾くメアリー・マクナマラ。
若手演奏家
東クレアの若い演奏家達。メアリーの教えを受けた子も多く居ます。コンクールで優勝した子もいます。

日本にも何度か訪れているパット・オコナー(Pat O'Connor)さんも東クレアの音楽を語る上で欠かすことのできない演奏家です。ご近所さんだったのでよくお世話になっていました。

セッション
セッションで演奏するパット・オコナーさん(中央のフィドルを弾いている方)。

東クレアでは曲の調を下げて弾くという音楽的な特徴があります。

普通のD管のティン・ホイッスルでは演奏できない調で弾くことも多いです。

また他の地域と比べるとわりとゆったりとしたテンポでの演奏もこの地域の特色です。

私の住んだフィークルには村のメインストリート沿いにパブが3軒、やや離れた所に1軒あり、その内の2軒で毎週セッションが開かれていました。

 

町外れのパブ「ペパーズ」は創業200年のフィークルの老舗のパブです。

 

毎週水曜日には伝統音楽のセッションが行われていて、タラ・ケーリー・バンドのメンバーのマーク・ドネランがセッションホストを務めています。

ペパーズ
フィークルの老舗のパブ「ペパーズ」
セッション
ペパーズでの伝統音楽セッション

毎週木曜日にはメインストリート沿いのショーツというパブで伝統音楽のセッションが行われています。

 

ショーツ(経営者の名字)は以前はリーナさんという方が経営していて長らくリーナズという名前だったので、今でもリーナズと呼ばれることもあります。

ショーツバー
メインストリート沿いのショーツ。毎週木曜日のセッションは30年以上に渡って続いているアイルランドで最も長く続いている伝統音楽セッションなのだそうです。
Lena's
ショーツには前の屋号のリーナズ時代の看板もまだ掲げられています。
Maids of Feakle
フィークルの名を冠したリール「The Maids of Feakle」。ペパーズの店の外壁に飾られています。